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[一本のハーモニカから -焦土に立ちて-] 鈴木 としお様

表紙

四六判並製カバー付/200ページ

 ここ十年来のエッセイを纏めた。本書は、私の著作の中では比較的自己中心的エッセイ集であることは否めない。本年は私も卒寿を超えた。天皇もご退位が決まり、皇太子の皇位継承も決まり、年号も改まるといわれる変革の時期。なんと心せわしき時期でもある。しかし、卒寿を迎えた今、若き日の昔を思う過去があって、現在がある。…… 両親と共に戦火を潜ったことは昨日のように思えてならない。
 本誌掲載の拙稿は、日本作家クラブ会報誌・台東区民新聞・法曹会会報誌・東京都ハーモニカ協会会報誌「関東ハーモニカリーグ誌」に掲載されたものが主体で、不足分は書き足した部分も多少はある。
心残りは、わが母「鈴木満つ」のこと、大好きな演歌作曲家列伝を本書発行までに間に合わせられなかったことを遺憾に思う。再起を期したい。(あとがきより)

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